VBAに限らずですが、ほとんどのプログラミング言語では、標準関数と呼ばれる便利な関数がいくつも用意されています。
今回は、VBAでよく使う標準関数について紹介していこうと思います。
文字列操作は、プログラミングでよく使われます。
if文で比較する際にも一部の文字列だけを比較するとか、末端の文字だけ切り取るとか、とにかく沢山の用途で使用する為、極力関数を使って覚えていきましょう。
よく使う文字列操作の関数は以下です。
関数名 | 説明 |
StrComp | 2 個の文字列を比較します。 |
StrConv | 文字列を変換します。 変換で全角に変換したり、半角に変換したりと、いろいろできます。 |
Ucase | 文字列を大文字に変換します。 if文で比較する際に比較先と比較元をこの関数で囲んでおくと、大文字小文字を意識せずに比較できます。 |
Lcase | 文字列を小文字に変換します。 if文で比較する際に比較先と比較元をこの関数で囲んでおくと、大文字小文字を意識せずに比較できます。 |
Space、String | 文字を繰り返し並べた文字列を作成します。 Space(10)にすると10個のスペースが返ってきます。 |
Len | 文字列の長さを検索します。 |
Format | 数値型や、日付型などを文字列を書式通りの形に成形します。 日付フォーマットへの変換や様々な形に変換できます。 |
InStr | 文字列の中に指定文字があるかを検索します。 |
Mid、Left、Right | 文字列の一部を切り取ります。 |
Trim、LTrim、RTrim | 文字列の前後スペースを切り取ります。 |
計算関連の関数は、一部計算時に使用することがある為、プログラムで計算をよく使う人は覚えておきましょう。
普通に使うものであれば、Fix、Intなどで小数点の切り捨てなどに利用します。
関数名 | 説明 |
Atn、Cos、Sin、Tan | 三角関数を派生させる。 |
Exp、Log、Sqr | 一般的な計算。 |
Randomize、Rnd | 乱数を生成する。 |
Abs | 絶対値を取得する。 |
Sgn | 式の符号を取得する。 |
Fix、Int | 数値変換を実行する。 |
ファイル操作関連の関数です。
Dir関数など、ディレクトリにあるファイルを複数操作する場合はよく使います。
例えば、特定ディレクトリ配下のファイル名をEXCELに出力する時などは、Dir関数を使います。
関数名 | 説明 |
ChDir | ディレクトリまたはフォルダーを変更します。 |
ChDrive | ドライブを変更します。 |
FileCopy | ファイルをコピーします。 |
MkDir | ディレクトリまたはフォルダーを作成します。 |
RmDir | ディレクトリまたはフォルダーを削除します。 |
Name | ファイル、ディレクトリ、またはフォルダーの名前を変更します。 |
CurDir | 現在のパスを取得します。 |
FileDateTime | ファイルの日付/時刻スタンプを取得します。 |
GetAttr | ファイル、ディレクトリ、ラベルの属性を取得します。 |
FileLen | ファイルの長さを取得します。 |
Dir | ファイル名またはボリューム ラベルを取得します。 |
SetAttr | ファイルの属性情報を設定します。 |
プログラム中で使用したワークエリアのデータ型を別の型に変換する時に使用します。
特にデータ型変換関数はよく使うので覚えておきましょう。
また、Datetime型から、日付を取り出したら、時間を取り出したりする関数もよく使用します。