人間には情報を取り入れる際に3種類の認知方法があると言われている。
NLP理論(神経言語プログラミング)で定義されているVAKモデルと言うものがあり、人間には5感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)がある為、5つの感覚であるが、通常で使用する代表的な感覚である、
視覚 V(Visual)、聴覚 A(Auditory)、身体感覚 K(Kinestic)の3つに分類する。
この認知方法は優位性がありどの感覚を強く感じるかは、人によって変わってくる。
この優位性の違いにより、学習における成果が変わってくることで知られている。
V(視覚優位)の方は、目で見ながら学習すると効率がよくなります。 A(聴覚優位)の方は、オーディオ学習など音を聞くことで学習の効率がよくなります。 K(身体感覚優位)の方は、身体を使うことで学習の効率がよくなります。
ここで気になるのが、優位型の割合がどのようになっているか?
2001年のアメリカの教育学者であるミラーの発表によると、小・中学校および高校の生徒のうち29%が視覚優位型、34%が聴覚優位型、37%が運動感覚/触覚優先型であるということが判明しています。
意外と割合は均等になっています。
VAKモデルにおける学習効率で面白い研究結果があったので紹介します。
心理アセスメントから見る英語学習のつまづきとその改善策
25370684 研究成果報告書 (nii.ac.jp)
内容としては、英語学習の成果の上位~下位におけるVAKモデルの割合が記載されています。
予想通り、視覚優位型には厳しい結果になっており、分析として、視覚優位型はワーキングメモリーが少ない事を示唆しています。
ASD傾向が強い人は、ワーキングメモリーが少ない事が言われているので、面白い結果がでていると感じます。
ちなみにこの中で登場するVAKモデルの割合(VAKモデルを参考にして個別に分類)は、前述のアメリカの研究とはだいぶ異なります。
日本人とアメリカ人で認知特性が違うかも知れません。